パブロ・カザルス(Pau Casals,1876年12月29日-1973年10月22日は、スペインのカタルーニャ地方に生まれた。
チェロ演奏家、指揮者、作曲家。カタルーニャ語によるフルネームはパウ・カルロス・サルバドール・カサルス・イ・デフィリョ(Pau Carlos Salvador
Casals i Defilló)。
チェロの近代的奏法を確立し、深い精神性を感じさせる演奏において20世紀最大のチェリストとされる。有名な功績として、それまで単なる練習曲考えられていたヨハン・ゼバスティアン・バッハ作『無伴奏チェロ組曲』(全6曲)の価値を再発見し、広く紹介したことがあげられる。早くから世界的名声を築き、ヨーロッパ、南北アメリカ、ロシアなどを演奏旅行して回った。
指揮者フルトヴェングラーはチェロ奏者としてのカザルスへ次のような賛辞を残している。
「パブロ・カザルスの音楽を聴いたことのない人は、弦楽器をどうやって鳴らすかを知らない人である」。
カザルスは平和活動家としても有名で、カタルーニャ民謡『鳥の歌』を演奏し始めたのは、第二次世界大戦が終結した1945年といわれる。この曲には、故郷への思慕と、平和の願いが結びついており、以後カザルスの愛奏曲となった。
1971年10月24日、カザルス94歳のときにニューヨーク国連本部において「私の生まれ故郷カタロニアの鳥は、ピース、ピース(英語の平和)と鳴くのです」と語り、『鳥の歌』
(El Cant dels Ocells) をチェロ演奏したエピソードは伝説的で、録音が残されている。―『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用